英語をできるだけ早くマスターしたい。でもどんな学習方法が最も効果的かわからない。
本記事ではこういった疑問に答えます。
この記事は言語学者であり、心理学者でもあるクリス・ロンズデールという人が提唱した「どんな外国語でも半年でマスターしてしまう方法」の中で語った、7つの実践という話をもとに執筆していきます。
本記事はどちらかというと「実際に英語が話せるようになりたい」といった人向けの記事になっているので、学校のテストでいい点を取りたいといった人が読みたいようなものではないかもしれないのであらかじめご理解ください。
■英語を勉強する上で効果的な7つの実践
◇その➀:たくさん聞くこと
1つ目に意識することは、とにかく英語をたくさん聞く環境を作ることです。
クリスさんはこのことを、「言語に脳を浸す」と言っていました。
聞く内容は映画でもドラマでも音楽でもなんでも構いません。内容を理解できたかどうかはそれほど重要ではありません。 それよりも、言葉のリズムや繰り返されるパターンを意識しながらなんとなく聞いてみましょう。とにかく言語に脳を浸し、慣れることを意識してみるといいと思います。
◇その②:言葉より先に意味を知ること
2つ目に意識することは、言葉より先に意味を知ることです。
少しわかりづらいので、英語の映画の例でもう少し具体的に説明していきます。
あなたが英語の映画を字幕なしで見ていたとします。音声だけだと聞き取れない所があり、意味を理解するのが困難な場合もあると思います。そんな時は俳優さんのボディランゲージに注目して意味を推測してみてください。話している言葉の内容はわからないかもしれませんが、怒っているのか、困っているのか、それとも道に迷っているのか、なんとなく意味が伝わるはずです。これが2つ目の実践、「言葉より先に意味を知ること」です。ぜひ、映画やドラマなどを活用してやってみてください。
◇その➂:単語を組み合わせること
3つ目に意識することは、単語の組み合わせを意識することです。
動詞・名詞・形容詞をそれぞれ10個ずつ知っているだけで、単純計算で1000もの英語表現ができることになります。
例えば「me, bath, now」や「this, hot」という単語を並べるだけでもコミュニケーションは成立するのです。完璧に話せることを意識するのではなく、相手に意味を伝えることが大事なんだと、今後英語を学ぶ上で頭の片隅に入れておきましょう。
◇その④:核の部分に集中すること
4つ目に意識することは、学習の核となる部分に集中することです。クリスさんはその核について、段階ごとに具体的に示しています。
1週目には、学ぶ上で必要な言い回しを覚えていくことに集中します。例えば、「What is this?」や「I don’t understand…」といったものです。
2週目には「you」「that」「give」「hot」といった簡単な単語を使って幼児のようにコミュニケーションをとることを意識します。ここでコミュニケーションと言いましたが、独り言のようにしゃべるのでも構いませんし、一人二役で会話をしてみるのもいいでしょう。
3,4週目にはつなぎ言葉を使えるようにします。「but」「even though」「and」といったものです。文を繋げてより複雑なコミュニケーションをとれるようになります。
◇その⑤:英語学習の良き親を見つけること
5つ目に意識することは英語学習の親を見つけることです。つまり身近な人で英語を教えてくれる良き先生となる人を見つけることです。どのような先生かというと、まさに幼児が親から言語を学ぶように教えてくれる人です。
具体的には、「全く意味が分からないときも伝えたい内容を理解しようと努力してくれる人」、「あなたも相手も安心して話し合える関係性であること」、「簡単な言葉であなたの理解を助けようと努めてくれる人」。このような人が身近にいると言語の成長にとても良いとクリスさんは言っています。
ただ身近な人でそのような先生となる人を見つけることは非常に難しいことだと思います。
無理に身近な人を探すよりも、海外の人と話せるアプリを活用してみたり、オンラインの英会話スクールに通ってみたりと、いろいろ工夫してみるのがいいかもしれませんね。
◇その⑥:発音時のジェスチャーをまねること
6つ目に意識することは、ネイティブの人の顔の動かし方をまねることです。
相手の表情筋をよく観察し、自分も同じような顔で発音してみること。そして同じような発音が実際に出ているか自分で自分にフィードバックできるように意識してみましょう。
もちろんネイティブの人が身近にいなくても大丈夫です。例えばYouTubeで英語の動画を検索するでもよし、海外の映画を見て好きな俳優さんを見つけてみるのでも構いません。自分の続けられる方法でネイティブの人のまねをしてみましょう。
◇その⑦:英語の言葉を頭の中にあるイメージと直接結びつけられるようにすること
最後の意識すべきことは、英単語とイメージを直結させることです。
「fire」という英語を「火」という日本語にただ翻訳するのではなく、「fire」という英語から「火の熱や煙」「パチパチと燃えている火」といった変換を意識的に練習していきましょう。英単語と自分の内側にあるイメージを直接つなぎ合わせることを意識することで、より英語の上達がスムーズなものとなります。
今回はクリス・ロンズデールさんの提唱した「どんな外国語でも半年でマスターしてしまう方法」の中の7つの実践を記事にしてみました。もし面白いなと感じた方は、ぜひ実際のTED動画も見てみてください。
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